永興寺(ようこうじ)の裏庭には、室町時代に夢窓国師が作ったとされる枯山水庭園があります。後醍醐天皇、足利尊氏の帰依により、京都に天龍寺を開いた夢窓国師は、全国に名庭園を作った禅庭の創始者としても知られています。城山を借景とした庭園は、自然の岩肌を枯れ滝に見立て、鯉の滝登りを表現した石組みなど、巧みな作庭技術が随所に見られ、現在では岩国市指定文化財(名勝)となっています。
夢窓国師坐像
慶応二(1866)年に廃寺となった岩国市中津の瑞光寺から移された薬師如来坐像と眷属の十二神将立像を安置しています。薬師如来坐像は、南北朝時代(14世紀)に快慶の手によって作られたものと伝えられています。
十二神将
薬師如来坐像